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2010/07/24

#208 TEXT


書式

TEXT(数値, 表示形式)

概要

数値を指定した表示形式の文字列に変換する関数。
ざっくり「見た目」の機能を説明すれば、セルの書式設定を利用して単なる数値を金額表記に変更するといった操作と同等の機能である。
...が、セルの書式設定では「見た目」を変更するだけで、セルの内容そのものに変化はないが、本関数では「文字列」に変換される。

例えば、A1 セルに、100 という数値が入力されていて、B1 セルにて「="金額は"&A1&"です。」と入力されていた場合、A1 セルの書式を通貨や会計に変更したところで、B1 セルに表示される内容は「金額は100です。」に過ぎないが、B1 セルに「="金額は"&TEXT(A1,"0円")&"です。」と入力すれば「金額は100円です。」と表示できる。
データの用途によるが、セルの書式設定を変更した場合、それだけでリストが煩雑化する恐れもあるので、切り出して利用する分には有用な関数である。

表示形式については以降詳述するが、数値の左に "0" を加えて桁を合わせたり、小数/分数の表記を変えたり、パーセンテージ表記したり、日付データであれば西暦/和暦を別管理したり、必要に応じて全角漢数字に変換することも可能である。

引数

数値必須。数値、戻り値が数値となる数式、または数値を含むセルの参照を指定。
表示形式必須。書式を、"m/d/yyyy" や "#,##0.00" など、引用符で囲んだテキスト文字列として指定。
標準的な記号(表示形式の文字列)は、以下の通り。
数値の書式
記号意味
#数値を表示
0数値/桁数分 0 (ZERO) を充填して表示
?小数点の表示位置を揃える
.小数点を表示
,3桁区切りのカンマを表示
%パーセントを表示
特殊記号
記号意味
/分数を表示
E+/E-/e+/e-指数表示
¥マークを付けて表示
$$マークを付けて表示
_後ろに続ける文字幅分の空白を表示
日付の書式
記号意味
yyyy/yy西暦4桁年/2桁年を表示
m/mm月数を1~12/01~12で表示
mmm月数を英字省略形の「Jan~Dec」で表示
mmmm月数を英字で省略せずに表示
d/dd日にちを1~31/01~31で表示
ddd曜日を英字省略形の「Sun~Sat」で表示
dddd曜日を英字で省略せずに表示
和暦に関する書式
記号意味
g元号を英字頭文字で表示(M/T/S/H)
gg元号を漢字一文字で表示(明/大/昭/平)
ggg元号を表示(明治/大正/昭和/平成)
e/ee和暦年数を1~/01~で表示
aaa曜日を略式表示(日月火水木金土)
aaaa曜日を省略せずに表示(日曜日~土曜日)
時刻の書式
記号意味
h/hh「時」を0~23/00~23で表示
m/mm「分」を0~59/00~59で表示
s/ss「秒」を0~59/00~59で表示
AM/PM12時間制で、AM/PMを付けて表示
[]時刻ではなく経過時間として表示
全角数字
記号意味
[DBNum1]0「一二三」のように表示
[DBNum2]0「壱弐参」のように表示
[DBNum3]0「123」のように表示
[DBNum1]G/標準「百二十三」のように表示
[DBNum2]G/標準「壱百壱拾参」のように表示
[DBNum3]G/標準「1百2十3」のように表示

補足/解説
1. 表示形式 にアスタリスク (*) を使用することはできない。
2. (文字列に変換されるので当たり前の話だが)変換結果の数値は計算できない。

特記事項

使用例
参考:Excel2010 関数リファレンス

I.M.L.,ltd

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