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2010/07/26

#165 VLOOKUP


書式

VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])

概要

セル範囲の最初の列を検索し、その範囲の同じ行にある任意のセルから値を返す関数。
例えば、社員名簿等が Excel シート上にリスト化されていて、一番左の列に社員番号のようなキー情報があり、1 社員 1 レコードで構成されている場合、社員番号を検索することで、同一レコード上の「氏名」「所属」等の情報を取得する関数である。
VLOOKUP の "V" は、縦方向 (vertical) の意。取得したい情報が、検索対象の右側(のセル)にある場合に、有効な検索関数である。

引数

検索値必須。表または範囲の左端の列で検索する値を指定。
範囲必須。データを含むセル範囲への参照 (A2:D8 など)、またはセル範囲名を指定。この左端が検索対象の列となる。
検索対象列には、文字列、数値、論理値の何れかの指定が可。英字の大文字と小文字は区別されない。
列番号必須。目的のデータが入力されている列を、範囲内の左端から数えた列数で指定。(誤解し易いが、検索対象列が 1 である。)
検索の型省略可能。完全一致のみを検索するか、近似値を含むかを、以下の通り指定する。
検索の型
動作
TRUE または省略
近似値検索。完全一致を優先し一致しない場合、検索値未満の近似値を返す。
FALSE
完全一致のみ検索。一致するデータがない場合、エラー#N/Aを返す。

補足/解説
1. 検索の型を省略するか、TRUE を指定した場合、予め検索値の昇順ソートが必須。ソートがない場合、思わぬ誤動作を誘発する可能性がある。
2. 検索の型を省略するか、TRUE を指定した場合、近似値が返却されるので エラー#N/A は発生しないとの誤解があるが「未満」を検索するため、検索値が最小値に当たる場合は、エラー#N/Aとなる。
3. 範囲の左端の列にある文字列を検索するときは、範囲の左端の列にあるデータの先頭または末尾にスペースがなく、左右とも同じ向きの引用符 (' または ") や左右で違う向きの引用符 (’ または ”) が矛盾なく使用されており、さらに印刷されない文字が含まれていないことを確認のこと。これらの状況に当てはまる場合は、誤った値や予期しない値が返される場合がある。
4. 数値や日付型の値を検索する場合は、範囲の左端の列にあるデータが文字列として保存されていないことを確認のこと。これらのデータが文字列として保存されていると、誤った値や予期しない値が返される場合がある。
5. 検索の型 が FALSE で検索値が文字列の場合、検索値にワイルドカードの指定が可能。

特記事項

使用例
参考:Excel2010 関数リファレンス

I.M.L.,ltd

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