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2010/07/04

#267 ODDLYIELD


書式
ODDLYIELD(受渡日, 満期日, 最終利払日, 利率, 価格, 償還価額, 利払頻度, [基準])

概要
最終期の日数が半端な証券の利回りを返す関数。

引数
受渡日必須。証券の受渡日を指定。
受渡日とは、発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付を指す。
満期日必須。証券の満期日を指定。
満期日とは、証券の支払期日を指す。
最終利払日必須。証券の最後の利払日を指定。
利率必須。発行日の証券の利率を指定。
価格必須。証券の価格を指定。
償還価額必須。額面 $100 に対する証券の償還額を指定。
利払頻度必須。年間の利息支払回数を指定。
年 1 回の場合は 1、半期に一度ならば 2、四半期ごとであれば 4 を指定
基準省略可能。計算に使用する基準日数を示す数値を指定。
以下の通り。
基準
基準日数 (月/年)
0 または省略
30 日/360 日 (NASD 方式)
1
実際の日数/実際の日数(365日か366日)
2
実際の日数/360 日
3
実際の日数/365 日
4
30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)

補足/解説
1. 日付は、DATE 関数を使って入力することを推奨する。
文字列で指定しても必ずエラーが発生する訳ではないが、不測の事態を避ける意味では、DATE関数を利用しないまでも、他の数式または他の関数の結果を指定のこと。
2. 受渡日と満期日をより具体的に説明すれば、例えば、2008 年 1 月 1 日に発行された 30 年債券を、発行日の 6 か月後に購入した場合
 ● 発行日: 2008 年 1 月 1 日
 ● 受渡日: 2008 年 7 月 1 日
 ● 満期日: 2038 年 1 月 1 日 という関係になる。
3. 受渡日 、満期日、最終利払日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられる。
4. 受渡日 、満期日、最終利払日に無効な日付を指定すると、エラー値 #VALUE! が返される。
5. 利率 < 0 または価格 ≦ 0 である場合、エラー値 #NUM! が返される。
6. 基準 < 0 または基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返される。
7. 次の条件が満たされていない場合、エラー値 #NUM! が返される。
満期日 > 受渡日 > 最終利払日
9. 本関数は、次の数式で表される。

 ● Ai = 日数が半端な期に含まれる i 番目または最後の擬似利払期間 (quasi-coupon period) で、償還日の直前の利払日より前の日数
 ● DCi = 実際の利払期間の日数で区切られた i 番目または最後の擬似利払期間の日数
 ● NC = 日数が半端な期の中に収まる擬似利払期間の数 (この数値に分数が含まれている場合は、整数に切り上げられる)
 ● NLi = 日数が半端な期に含まれる i 番目または最後の擬似利払期間の標準的な日数

特記事項
Excel 2003 以前のバージョンで使用するには「分析ツール」アドインが必要です。

使用例
参考:Excel2010 関数リファレンス

I.M.L.,ltd

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