関数(サイト内)検索

Loading

2010/07/06

#243 PV


書式
PV(利率, 期間, 定期支払額, [将来価値], [支払期日])

概要
投資の現在価値を返す関数。
現在価値とは、将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額をいう。
例えば、借金をした場合、借入金額の合計が、貸方に対する現在価値となる。

引数
利率必須。投資の利率を指定。
例えば、年利 10% の自動車ローンで月払い返済を行うのであれば、10%/12 を指定する。
計算結果の 0.83% や 0.0083 での指定も可能。
期間必須。投資期間全体での支払回数の合計を指定。
例えば、4 年ローンを組んだのであれば、4*12を指定する。
利率同様計算結果の 48 でも指定可能。
定期支払額必須(例外あり)。毎回の支払額を指定。
投資期間内に支払額の変更はないものとして指定する。
なお、一般的に定期支払額には元金と利息が含まれるが、その他の手数料や税金は含まれない。
例えば、100 万円を年利 12% の 4 年ローンで借り入れた場合、毎月の返済額は 26,334 円になるので、定期支払額は、-26334 のように負の値として指定する。
定期支払額を省略した場合は、将来価値を必ず指定のこと(例外)。
将来価値省略可能。投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定。
将来価値を省略した場合、0 を指定した(ローンなどの借入金の将来価値は 0 である)と見なされるが、その場合は必ず定期支払額を指定のこと。
たとえば、18 年間で 500 万円をためることを目標にした場合、この投資の将来価値は 5,000,000 になる。
投資期間の金利を予測することにより、毎月の貯蓄額を決めることができる。
支払期日省略可能。支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定。以下の通り。
支払期日
支払いが行われる時期
0 または省略
各期の期末
1
各期の期首

補足/解説
1. 利率 と期間を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要がある。
例えば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率:12 % / 12 = 1 (%) 、期間:4 * 12 = 48 (ヶ月) と月単位に月利を指定し、同一条件で年払い(あまり例はよろしくないが...)であれば、利率:12 (%)、期間:4 (年) と年単位に年利を指定する。
2. 以下の関数は、投資やローンを計算するために使用することができる。
CUMIPMT CUMPRINC FV FVSCHEDULE
IPMT PMT PPMT PV
RATE XIRR XNPV
3. これらの関数の対象となる投資は、定額の支払いが定期的に行われることが前提である。投資対象は、自動車ローンや不動産ローンなどが上げられるが、詳細については、各関数の説明を参照のこと。
4. 投資関数では、すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し配当金のような入金は正の数で表す。
単純な例では、銀行口座の預金 10 万円を引数として使用する場合、預金者側は -100000、銀行側では 100000 と指定する。
5. 財務関数の引数は、相互に関連している。
例えば、利率が 0 でない前提であれば、次の数式が成立する。

(定期支払額 * 期間) + 現在価値 + 将来価値 = 0


特記事項

使用例
参考:Excel2010 関数リファレンス

I.M.L.,ltd

0 件のコメント:

コメントを投稿